目次
「夏はバイクに乗らない」。そう決めている人は、けっこう多いと思います。その気持ちは痛いほどわかります。40℃近い日にアスファルトの上を走るなんて、正気の沙汰ではありません。
でも、乗りたいんですよね。私も乗りたい。
先に結論をお伝えします。バイクの暑さ対策で一番効くのは「走行中」ではなく「信号待ち」への備えです。
そこに効く装備は、風が抜けるウェアと、体を冷やす仕組み。この2つだけです。あとはおまけだと考えてください。
この記事では、夏のツーリングで実際に使われている暑さ対策グッズを、効果の高い順に整理します。効かなかったもの、買って後悔しやすいものも書きます。そのうえで、熱中症を防ぐための水分・塩分・休憩の目安まで踏み込みます。
私は滋賀県草津市でレンタルトライクの店をやっています。夏場もお客様を送り出し続けてきました。この記事では、その立場からお伝えします。
バイクの暑さ対策で最も重要なのは「信号待ち」 バイクの暑さ対策で最も重要なのは「信号待ち」
ここを理解してもらえたら、この記事の8割は伝わったようなものです。
走っている間は、生ぬるくても風が当たります。不快ですが、なんとかなる。問題は信号待ちです。風が止まります。下からはエンジンの排熱。上からは直射日光。逃げ場がありません。
夏に体調を崩す人の多くは、走行中ではなく渋滞や信号待ちで削られています。つまり装備は「風が当たっているときに涼しいか」ではなく、「風が止まったときに耐えられるか」で選ぶべきです。
私自身の経験ではありませんが、信号待ちで倒れてしまった人を知っています。走っているときは風があるので、本人も「まだいける」と思ってしまう。そして止まった瞬間に、溜め込んでいたものが一気に来る。本当に怖い話です。
だから対策は「止まっているときに効くかどうか」で判断してください。
バイクで暑さ対策をしないとどうなる?熱中症のサイン バイクで暑さ対策をしないとどうなる?熱中症のサイン
暑さ対策は、快適さの話ではありません。安全の話です。
自動車の安全装備には2種類あると言われます。事故が起きたときに身を守るシートベルトやエアバッグ。そして、そもそも事故を起こさないための自動ブレーキや車線逸脱防止。前者をパッシブセーフティ、後者をアクティブセーフティと呼びます。
バイクの世界では、ヘルメットやプロテクターばかりが語られます。これは全部パッシブセーフティです。でも考えてみてください。暑さでぼーっとする。判断が遅れる。だから事故が起きる。
この流れを断ち切るのが冷却グッズです。冷却グッズは、れっきとしたアクティブセーフティなんです。
自分の体に出るサインも知っておいてください。
- めまい、立ちくらみ、こむら返り
- 頭痛、吐き気、体がだるい
- 大量に汗が出る。あるいは汗が止まる
- 受け答えがおかしい、まっすぐ走れない
特に注意してほしいのが「汗が止まる」です。これはかなり進んだサインだと言われています。そして一番厄介なのは、本人が気づけないこと。
判断力が落ちているから、自分の判断力が落ちていることを判断できません。
気温だけでなくWBGT(暑さ指数)を見る 気温だけでなくWBGT(暑さ指数)を見る
バイクに乗る前に見るべき数字は、気温ではありません。WBGT(暑さ指数)です。
WBGTは、気温・湿度・日射などの輻射熱を合わせて熱中症の危険度を表す指標です。単位は気温と同じ℃ですが、値は気温とは別物です。同じ35℃でも、カラッとした日と湿った日ではまったく危険度が違う。それを1つの数字にしたものだと考えてください。
日本スポーツ協会の熱中症予防運動指針では、目安がこうなっています(参考:日本スポーツ協会)。
| WBGT | 区分 | 目安 |
|---|---|---|
| 31以上 | 危険 | 運動は原則中止 |
| 28以上31未満 | 厳重警戒 | 激しい運動は中止 |
| 25以上28未満 | 警戒 | 積極的に休息 |
| 21以上25未満 | 注意 | 積極的に水分補給 |
さらに、WBGTが33以上と予測されると熱中症警戒アラートが発表されます。35に達すると予測される場合は、一段上の熱中症特別警戒情報です。
環境省の熱中症予防情報サイトで、地点ごとの予測値を確認できます(参考:環境省 熱中症予防情報サイト)。ツーリング前日にここを見る習慣をつけてください。装備を揃えることより、この数字を見ることのほうが先です。
そして、アラートが出ている日は、走らないのが正解です。
どんな装備を積んでも、この記事に書いたすべてを揃えても、限界はあります。バイクに乗る人はほぼ全員、35℃を超えるなら乗るのを控えたほうがいいと言っています。
バイクの暑さ対策に必須の基本装備 バイクの暑さ対策に必須の基本装備
ここからの3つは、オプションではなく土台です。ここを外すと、後述する冷却ギアを足しても効果が落ちます。
メッシュジャケット:半袖より涼しくなるケースが多い メッシュジャケット:半袖より涼しくなるケースが多い

夏のウェアで最優先はメッシュジャケットです。
意外に思われるかもしれませんが、真夏の直射日光の下では、メッシュ長袖のほうが体感温度が下がるケースが多くあります。
理屈は日陰と同じです。直射日光が肌に当たらないだけで、体感が変わります。腕をむき出しにして走るのは、涼しいどころか自分を炙っているようなものです。
もちろん条件次第ではあります。湿度が高い日、渋滞で風が当たらない状況、日が落ちてから。こうした場面では話が変わることもあります。それでも日中の炎天下なら、長袖を選ぶ理由のほうが多いはずです。
注意してほしいのは、「夏用」と書いてあってもメッシュとは限らないこと。
速乾素材のパーカーやクイックドライ系のジャケットもあります。30℃くらいまでならこれでも十分でしょう。ただ35℃を超える環境では、通気性の高いメッシュジャケットのほうが快適に感じる人が多いと思います。走行風が服の中を通り抜ける量が、そもそも違うからです。
色は明るいほうが有利です。ジャケットは背中や胸で日光を受ける面積が大きいので、黒と白では差が出やすい。ただ白系のメッシュは商品数が少ないのが現実で、そこは好みとの折り合いになります。
通気性に振り切った例では、ラフ&ロードのダイレクトエアメッシュジャケットが知られています。メッシュの穴を大きく取り、裏地を省いた構造です。一般的なメッシュジャケットとの比較でも、腕と脇の風の通りに明確な差が出ています。
注意点も2つ。
ひとつ、この手のジャケットは腕が網目の形に日焼けします。日焼け止めか、下に長袖を着る対策が要ります。
もうひとつ、あまり語られませんが、メッシュ生地は転倒時の耐摩耗性で革や厚手の生地に劣ります。
涼しさと引き換えに何かを差し出していることは、知っておいてください。だからこそメッシュを選ぶなら、プロテクターは省略しないでほしいです。
プロテクター:夏こそ「メッシュタイプ」がある プロテクター:夏こそ「メッシュタイプ」がある

「プロテクターが暑いから夏は外す」。これが一番もったいない。
いまはプロテクター自体に通気性の高いモデルがあります。RSタイチのメッシュタイプのプロテクターは全面が編み目構造で、既存のジャケットに後付けできるモデルもあります。コミネのSK-851のようなインナータイプなら、上半身に直接着て、その上に好きな服を着られます。薄くて伸びるので、着ていることが外から分かりません。
夏のウェアは生地が薄い。だから夏こそプロテクターが要る。
ここは譲らないでください。
冷感インナー:期待していい点と、そうでない点 冷感インナー:期待していい点と、そうでない点
千円から二千円で買えます。ワークマンでもホームセンターでも十分です。コスパは最強でしょう。
ただ誤解が多いので、正直に書きます。「接触冷感」を着ても、屋外の体温がぐんぐん下がるわけではありません。
エアコンの効いた部屋ではひんやりして気持ちいい。でも40℃の屋外では、ささやかなひんやり感は貫通されてしまいます。
では意味がないのか。まったくそんなことはありません。冷感インナーの本当の価値は、汗をすぐ乾かしてベタつかせないことです。
夏の不快感の大部分はこのベタつきです。これを潰せるだけで走りの質が変わります。
※汗の蒸発を助けることで、体温の上昇を抑える働きは期待できます。効果は素材や気温、湿度などの条件によって変わります。
もう一歩踏み込むなら、下半身用のタイツも履いてください。
上だけの人が多いのですが、下も履くと風の通り道ができます。

グローブはメッシュ一択です。夏に革や冬用を使うと、蒸れて大変なことになります。
パンツは意見が分かれます。メッシュパンツを推す声も多い一方、クールマックスのような吸水速乾素材のジーンズのほうが涼しいという評価もあります。汗を素早く吸って乾かすときに、脚も冷やしてくれるからです。
お尻はシートに密着しているので、何を履いても熱がこもります。
ここは逃げられません。乾きやすい素材を選ぶのが現実解です。
バイクの暑さ対策におすすめの冷却グッズ バイクの暑さ対策におすすめの冷却グッズ
ここからは、お金と手間をかけて涼しさを買う領域です。
空調服:迷ったらこれ 空調服:迷ったらこれ

夏用ギアを一通り試した人が、最終的に戻ってくるのがこれです。
「メッシュジャケット+空調服」で、だいたいなんとかなります。
理由はシンプルで、信号待ちのための道具だからです。
背中のファンが服の中に強制的に風を送り込む。風がゼロになる瞬間に、自分で風を作れる。この一点に尽きます。
選び方の要点だけ。
- ベストタイプ(袖なし)を。熱を持つのは胴体です。脱いだときにかさばりません
- フードは外せるものを。走行中にバタついて邪魔になります
- ジャケットの上から着るのでワンサイズ上を。
- バッテリーは国内メーカーを。ワークマンやバートルが定番です。極端に安い製品は粗悪なバッテリーの懸念があります。走行中の発火は洒落になりません
注意点は見た目です。
服が膨らんで、シルエットが大きくなります。これが受け入れられない人はいます。ただ、着てバッテリーを繋ぐだけで半日もつ手軽さは、やはり強いです。
RSタイチ リキッドウィンド:空調服と組み合わせると化ける RSタイチ リキッドウィンド:空調服と組み合わせると化ける

結論から言うと、単体で買うなら空調服が先です。ただし併用すると一気に化けます。
これは専用の冷却水を体に吹きかけ、走行風で気化させて冷やすアイテムです。メントール系の成分も入っているので、かかった瞬間から冷たい。
弱点は、またも信号待ちです。
風がないと気化しないので、止まると冷却水がかかるだけになります。
ところが空調服と併用すると、この弱点が消えます。強制的に風が送られるので、停車中も気化熱が働き続けるからです。この組み合わせなら、猛暑日でもツーリングに行こうと思えるレベルになります。専用冷却水のランニングコストがかかる点だけ、頭に入れておいてください。
水冷服:長距離を走り続ける人にはおすすめしません 水冷服:長距離を走り続ける人にはおすすめしません
先に結論です。3〜4時間ぶっ通しで走りたい人には向きません。逆に、こまめに休憩する人には強い味方になります。
理由は氷です。冷却性能だけなら最強で、着た瞬間に体温が落ちます。着るエアコンという表現は誇張ではありません。ただし氷は1時間から1時間半で溶けます。
そこから冷却性能はゼロです。1時間おきにコンビニ休憩を挟めるかどうか。ここで評価が真っ二つに割れています。
たとえば、凍らせたペットボトルと水を入れるだけで動くタイプ(水冷式身体冷却システムG2など)なら、溶けたら自分で飲めばいいし、コンビニですぐ調達できます。ベストを洗濯機で洗えるモデルもあります。この運用が回る人なら、満足度はかなり高いようです。
つまり「凍ったペットボトル運用ができるかどうか」が分かれ目ということです。
ネッククーラー:「屋内用」と「バイク用」を混ぜて語らない ネッククーラー:「屋内用」と「バイク用」を混ぜて語らない

評価が荒れているのは、屋内用とバイク専用が一緒に語られているからです。
屋内用のペルチェ式をバイクで使うと、猛暑では排熱が追いつかず、本体ごと熱くなることがあります。襟のあるジャケットだと首元に熱がこもり、逆効果になる場合すらあります。
一方、バイク専用設計のもの(コミネ KK-925、アイスライトMAXなど)は、ベルトで固定されて脱落せず、高速走行でもズレにくい設計です。ただし高価なモデルでも、35℃を超えるとプレートが温かくなってくるという報告はあります。
買うなら「バイク用」と明記されたものを。屋内用の流用はおすすめしません。
買って後悔しやすいもの:吸水ポリマー系 買って後悔しやすいもの:吸水ポリマー系
水を吸わせて使う首巻きタイプは注意が必要です。最初は冷たいのですが、すぐ生ぬるくなります。水を吸うということは汗も吸うということで、しっかり乾かさないと臭いの原因になります。吸水ポリマーは簡単には乾きません。
ただし、気化熱を使いこなす人からは真逆の評価が出ています。
冷感タオルを絞らずびしょ濡れのまま首に巻く。吸水性の高いベスト(ワークマンのアクティブトレイル冷感高吸水ベストなど)で胸と背中を濡らし続ける。この運用なら「真夏の必需品」という評価になります。
この差の答えは、ひとつの指摘に集約されます。濡らしただけで通気性がなければ、蒸れるだけ。
気化熱は、風が抜ける服とセットで初めて機能します。メッシュの下で使うなら強力な武器。通気性のない服の中で使うなら、不快なだけです。
なお「上半身がずぶ濡れなので、店に入りにくい」という現実的な問題はあります。
装備より大事な、水分・塩分・休憩の目安 装備より大事な、水分・塩分・休憩の目安
高い装備の話を続けてきましたが、実は一番大事なのはここです。装備は水分補給の代わりにはなりません。
水分補給:喉が渇く前に、少量ずつ 水分補給:喉が渇く前に、少量ずつ
喉の渇きを合図にしないでください。
渇きを感じた時点で、すでに水分は足りていません。
目安としては、30分に1回、コップ1杯程度を少量ずつ。
一度に大量に飲んでも吸収が追いつかず、体が受け止めきれません。こまめに、少しずつです。
ここで大事なのが「取り出しやすさ」です。リアボックスに飲み物を入れていると、そのたびに降りなければならない。これが面倒で、結果として補給の回数が減ります。すぐ手が届くところに置く。
それだけで頻度が変わります。タンクバッグやドリンクホルダー、保冷ボトルが効いてくるのはここです。
塩分:水だけでは足りない 塩分:水だけでは足りない
汗で失われるのは水分だけではありません。塩分やミネラルも一緒に出ていきます。
水だけを飲み続けると、体内の塩分濃度が薄まってしまい、かえって不調につながることがあります。塩分タブレット、経口補水液、スポーツドリンクなどを組み合わせてください。コンビニで買えます。財布に塩分タブレットを常備しておくだけで違います。
休憩:1時間ごとに、日陰で 休憩:1時間ごとに、日陰で
目安は1時間に1回。これは装備の性能とは関係なく確保してください。
そして休憩する場所を選んでください。炎天下の駐車場で止まっても、それは休憩になりません。日陰、屋内、できれば冷房の効いた場所。10分でいいので、体の芯の温度を落とす時間を作ってください。
走る時間帯:10〜16時を避ける 走る時間帯:10〜16時を避ける
日射が最も強いのは10時から16時です。
ここを外すだけで、装備を1段階アップグレードしたのと同じ効果があります。
朝の早い時間か、夕方。この時間帯なら路面がまだ焼けきっておらず、道も空いています。信号待ちの回数そのものが減ります。
外気温計:人は暑さに慣れてしまう 外気温計:人は暑さに慣れてしまう
人間は暑さに慣れてしまい、限界に気づけません。
もう危ないのに「まだ大丈夫」と思って走ってしまう。でも目の前の温度計に40℃と表示されていたら、さすがに休もうという気になります。体調ではなく数字で判断する。
ストラップ式の安価なもので十分です。
夏ツーリングの持ち物リスト 夏ツーリングの持ち物リスト
出発前に、これだけ確認してください。
- 明るい色のメッシュ長袖ジャケット
- プロテクター(メッシュタイプがあります)
- 上下の冷感インナー
- メッシュグローブ
- 濡らせる冷感タオル
- 水(保冷ボトルがあると理想的)
- 塩分タブレットまたは経口補水液
- 日焼け止め
- 着替えのインナー1枚
- 現金または電子マネー(自販機・コンビニ用)
- 前日のWBGT予測(環境省の熱中症予防情報サイト)
- 熱中症警戒アラートの有無
- 日陰で休める場所の当たり
レンタルトライクで夏を走るときの暑さ対策 レンタルトライクで夏を走るときの暑さ対策
ここまでの装備をすべて揃えると、当然お金がかかります。「年に数回借りるだけなのに空調服は無理」。ごもっともです。
当店では暑さ対策グッズの貸し出しをしていません。ですから、自前の服装だけでどこまでやれるかを現実的にまとめます。
服装:この3つだけで体感が変わる 服装:この3つだけで体感が変わる
1. 明るい色の長袖・長ズボン
半袖短パンで来られる方がいますが、これはおすすめできません。涼しそうに見えて、逆効果になりやすいからです。日焼けは、その場が痛いだけでなく、後からどっと疲れが出ます。
走り終わってからの消耗がまるで違います。速乾素材の長袖なら、暑さも日焼けも両方防げます。
2. 上下の冷感インナー
ワークマンやホームセンターの千円台のもので十分です。ベタつきが消えます。
3. 濡らせるタオル
首に巻いて、絞らずびしょ濡れのまま。トライクは全身に走行風が当たるので、気化熱がよく効きます。休憩のたびに水を足せば復活します。
※走行中に飛んでいかないように注意
この3点なら、追加費用はほぼゼロか数千円です。
空調服がなくても、ここを押さえるだけで別物になります。
ヘルメット:夏はハーフキャップとジェット、どちらか ヘルメット:夏はハーフキャップとジェット、どちらか
当店ではハーフキャップとジェットヘルメットを無料でお貸ししています。トライクは道路交通法上、ヘルメットの着用義務がありません。被らずに走ることもできます。
夏に関しては、この選択に両面があります。
ハーフキャップは開放感が最高で、頭に熱がこもりません。風がそのまま抜けていく気持ちよさは、トライクならではです。ただし顔と首の後ろに直射日光を浴び続けます。
真夏の日中に長時間となると、ここがじわじわ効いてきます。
ジェットヘルメットはシールドとツバがあるぶん、顔への直射をかなり防げます。開放感は一歩譲りますが、真夏の日中を長く走るなら、最後まで元気でいられるのはこちらです。
私のおすすめは、夏はジェットです。
開放感はトライクの車体そのものが十分すぎるほど与えてくれます。頭は守っておいたほうが、一日を通して楽しめます。
積載:夏こそ荷物が増える 積載:夏こそ荷物が増える
飲み物、タオル、着替え、日焼け止め。夏は荷物が増えます。ここは安心してください。
- ビッグスクータートライク:収納4か所、合計38L
- ハーレートライク:収納2か所、合計190L
ハーレーのほうは、バイクの積載量ではありません。凍らせたペットボトルを何本か放り込んでも余裕です。トライクは三輪で安定しているので、積んで重くなってもフラつく心配がほぼありません。
これは二輪にはない安心感です。
水分補給しやすさ:三輪の意外な強み 水分補給しやすさ:三輪の意外な強み
トライクの構造が効くのは、実はここです。
三輪は停車中に足をつく必要がありません。
二輪は信号待ちで両足を踏ん張っているので、片手を離して飲み物を取るのは正直しんどい。トライクは止まっても安定しているので、信号待ちの30秒でも普通に水分補給ができます。
「30分に1回、少量ずつ」を実行できるかどうかは、この差にかかっています。些細なようで、真夏はじわじわ効いてきます。
予約:夏は時間帯で決まる 予約:夏は時間帯で決まる
たぶん、これが装備の話より効きます。同じ4時間でも、朝と昼では全く別です。
なお、当店の受付開始は10時です。4時間プランや8時間プランで朝一番に来ていただいても、走り出すのは10時半頃。先ほど書いた「10〜16時を避ける」に、真正面から突っ込むことになります。
そこで夏におすすめしたいのが、24時間プランです。前日の夕方にお引き渡しし、翌日早朝から走り出す。
朝早ければの湖岸道路は、路面がまだ焼けきっておらず、道も空いていて、信号待ちの回数も少ない。当店から琵琶湖の湖岸までは5分程度です。走り出してすぐ、一番いい時間の琵琶湖に出られます。そして一番暑い11時から15時は、カフェや屋内施設で休む。夕方にもう一度走り出す。
これが今のところ、夏のトライクの一番賢い使い方だと思っています。
なお、当店は予約に空きがあれば日程の調整を承っています(キャンセルはお受けできませんので、ご了承ください)。天気予報とWBGTを見て「これは危ないな」と思われたら、早めにご相談ください。無理をして走るより、日を改めていただいたほうがずっといい。トライクは逃げません。
まとめ:バイクの暑さ対策は「信号待ち」から逆算する まとめ:バイクの暑さ対策は「信号待ち」から逆算する
要点だけ整理します。
- 辛いのは走行中ではなく信号待ち。装備は「止まったときに効くか」で選ぶ
- 前日にWBGT(暑さ指数)を見る。31以上は原則中止、33以上でアラート
- 土台は明るい色のメッシュ長袖+プロテクター+上下の冷感インナー。半袖短パンは逆効果になりやすい
- 冷感インナーの本質はベタつきを消すこと。体温が劇的に下がるわけではない
- 本気で涼しくなるなら空調服。リキッドウィンドとの併用で化ける
- 気化熱系は通気性とセットで初めて効く。濡らすだけでは蒸れるだけ
- 装備は水分補給の代わりにならない。30分に1回・少量ずつ・塩分も一緒に・1時間に1回は日陰で休憩
- 10〜16時を避ける。これが最強かつ無料の暑さ対策
そして繰り返します。暑さ対策は快適さの話ではなく、安全の話です。暑さでぼーっとする、判断が遅れる、事故が起きる。この流れを断ち切るために体を冷やす。冷却グッズは立派な安全装備です。
バイクの暑さ対策Q&A バイクの暑さ対策Q&A
Q. 空調服だけで十分ですか?
メッシュジャケットとの組み合わせが前提です。通気性のない服の上に着ても、送り込んだ風の行き場がありません。逆に言えば、この2つが揃えばかなりの場面をカバーできます。
Q. 冷感スプレーは効きますか?
かけた直後は冷たく感じます。ただし持続時間は短く、体温そのものを下げる効果は限定的です。休憩の合間に使うのは良いと思いますが、これを主軸の対策にはしないでください。
Q. 半袖は危険ですか?
転倒時の危険はもちろんですが、暑さの観点でも不利になりやすいです。直射日光を肌に直接受けるうえ、日焼けによる疲労が後から効いてきます。真夏こそ明るい色の長袖をおすすめします。
Q. 水は何リットル必要ですか?
条件によりますが、真夏の日中に半日走るなら1.5〜2リットルは見ておくと安心です。ただし全部積む必要はありません。コンビニや自販機で買い足す前提で、常に手元に1本ある状態を保つほうが現実的です。
Q. トライクはバイクより涼しいですか?
涼しさ自体は大きく変わりません。ただし停車中に足をつかなくていいので、水分補給や装備の調整がやりやすいという利点があります。
Q. 何度までなら走っていいですか?
気温ではなくWBGTで判断してください。WBGT31以上は運動が原則中止とされる水準です。33以上で熱中症警戒アラートが発表されます。アラートが出ている日は、走らない判断も立派な暑さ対策です。
トライクで夏の琵琶湖を走ってみませんか トライクで夏の琵琶湖を走ってみませんか
j.kraft(ジェイクラフト)は、滋賀県草津市矢橋町のレンタルトライク専門店です。琵琶湖の湖岸までは5分。普通自動車免許でOK。AT限定でもご乗車いただける車両もご用意しております。
トライクで琵琶湖岸を走る夏の朝は、本当に気持ちがいいです。屋根も窓もないから、水の匂いも、木陰に入った瞬間の温度差も、全部が体に入ってきます。エアコンの効いた車では手に入らない時間です。
その気持ちよさを味わうために、装備は少しだけ準備してきてください。長袖と、冷感インナーと、濡らしたタオル。
それだけで、夏のトライクはまったく違う乗り物になります。
▶ 予約はこちら
- 車両:ビッグスクータートライク/ハーレートライク
- 普通免許・AT限定免許でご乗車可能
- ヘルメット無料レンタル(ハーフキャップ/ジェット)
- タンデム可/受付10時から